ボディーガードにモノ申す!
職場に着いて、仕事モードオン。
昨日の夕方に入荷した商品がダンボール箱ごとストックルームに置いてあるので、それを引っ張り出す。
納品書と照らし合わせながら中身をチェックして、一番売り出したいアイテムに目星をつける。
それを元にボディに着せるコーディネートを考えていった。
まだ開店していない店内で、ふとレジ横に置いているカレンダーを見やる。
ボディーガードを雇ってから、まだ1週間ちょっとしか経っていない。
だけどこのカレンダーの月が変わった頃には、1ヶ月間の警護契約は終了する。
私はいつまで真山武に守ってもらうんだろう。
いつになったら申請していた変更がきくようになるんだろう。
女性が来てくれるのはいつになるんだろう。
それはもしかしたら、今日かもしれないし明日かもしれないんだよね。
自分が申請したのだからそうなったらそうなったでいいのだけれど。
でもちょっとだけ、寂しくなってしまう自分もいて。
昨日1日だけで真山のことが分かったわけじゃないけど、なんというか悪い人ではなさそうってことだけは分かったから。
嫌味ったらしいことを言ってきたり、こっちをおちょくるようなことを言ってくるのは、ヤツの元からの性格なのだろうな。
とにもかくにも、あの汚部屋を見られてしまった以上、女のプライドを賭けてでもどうにかして期日までに整理しなくては!
あの男に断捨離を任せたんじゃ恐ろしい結末になりそうで怖い。