たとえ声にならなくても、君への想いを叫ぶ。
 



* * *




何が、どうしてこんなことになってしまったのか。


気がついた時には手遅れで、気がついた時には怒りで自分がどうにかなりそうだった。





「なぁなぁ、この噂、知ってるか?これ、駅向こうの学校の子の話しで、マジみたいだぜ」


「あ、これ、俺も知ってる!俺の友達が昨日の帰りにこの子見かけたから駅で声かけたら、本当に喋んなかったって」


「マジで!つーか、マジ怖くね?自分の近くに殺人犯の子供がいたとか」


「それな!昔の話でみんな知らなかったとはいえ、同じ学校の奴とか災難すぎるだろ」


「つーかさ、ヤバくね!見掛けたら110番とか、モザイク掛かってたけど本人の写真アップされてるし!」


「いやーでも、殺人犯の子供が紛れ込んでたら普通怖いっしょ!だから、こうなるのもしょうがないんじゃね?」


 
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