たとえ声にならなくても、君への想いを叫ぶ。
批判、非難、否定、攻撃、飛び交う声と、いくつもの視線。
その全てに、間違っていたのは本当は自分だったのではないかと思った。
蓮司やアユちゃんに、何も言わないでいてほしいとお願いしたのは私だ。
そして、2人はその言葉通りに沈黙を貫き、私と一緒に耐えてくれていた。
私のことを、守ってくれていた。
「お前らだって、俺らの気持ち考えたことあんのかよ!?お前らこそ良い人ぶって、ただの偽善者じゃねぇか!!」
「ぎ、偽善者、なんかじゃ……っ」
「俺らばっかり悪者にしてんじゃねぇよ!!」
それなのに、今、2人を傷付けているのは私。
2人に向けられた非難の声は全て、私のせいだ。
どこまでも脳天気で間抜けな私のせいで、取り返しのつかないことになってしまった。