たとえ声にならなくても、君への想いを叫ぶ。
 



 



「……ねぇ、先輩」




例えば、空が綺麗な青だとか。


ツボミだった花が知らない内に咲いたとか。


昨日は泣いていたあの子が、今日は笑ったことだとか。



きっとただ、気付かなかっただけ。


言葉に出来ないくらいに美しい世界は、いつだってそこに溢れてた。


 
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