至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~【番外編】
たしかに、来年和希くんとあたしが高校生になるときには、みんな高校を卒業してしまう。
あたしが楓女学園に合格したって、優月ちゃんも入れ替わりで卒業しちゃうから淋しい。
……淋しいのは和希くんも同じなんだよね。
言いしれない感情に浸っていると……。
「そうだ、若菜ちゃんがジャンに行けばいいんじゃね?」
なんて大翔くんが提案するものだから、あたしは固まった。
はいっ……!?
あたしが、雀谷高校に……?
「あー、なるほどな。それ名案だ!」
烈さんも指をパチンを鳴らす。
ええっ……名案じゃないですけど。
なのに、この場はそれもアリだな的な空気になって。
テルさんや凌牙さんまでも、あたしにジッと視線を注ぐ。