至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~【番外編】

たしかに、来年和希くんとあたしが高校生になるときには、みんな高校を卒業してしまう。


あたしが楓女学園に合格したって、優月ちゃんも入れ替わりで卒業しちゃうから淋しい。


……淋しいのは和希くんも同じなんだよね。


言いしれない感情に浸っていると……。


「そうだ、若菜ちゃんがジャンに行けばいいんじゃね?」


なんて大翔くんが提案するものだから、あたしは固まった。


はいっ……!?


あたしが、雀谷高校に……?


「あー、なるほどな。それ名案だ!」


烈さんも指をパチンを鳴らす。


ええっ……名案じゃないですけど。


なのに、この場はそれもアリだな的な空気になって。


テルさんや凌牙さんまでも、あたしにジッと視線を注ぐ。
< 117 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop