至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~【番外編】

「よく眠ってたね。夢見てた?」


すると、凌牙が不機嫌そうに顔だけをこっちに向けた。


「……何がよく眠ってただ。お前の方が寝てる」


「……ん?」


「……夜中……気付きもしねえで……」


口先だけで、なにかゴニョゴニョ言う凌牙。


「えっ、なになに?」


聞き取れなくて、耳を近づけると。


「お前、昨日あっという間に寝ただろ」


「え……あ……」


「余韻もクソもねえな。久々だったっつうのに」


「……」


だからって。


「てことで、"よく眠ってた"はそっくりお前に返してやる」


まるで子供。
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