至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~【番外編】
「ねえ」
「あ?」
「凌牙って、負けず嫌い?」
すぐに寝ちゃったあたしも悪かったけど。
こんなことで意地を張るなんて、まるでレベルが和希だ。
「今更何言ってんだ」
フッと軽く笑った凌牙は、あたしの体に腕を絡みつけた。
確かに。
負けず嫌いじゃない人が、族のトップなんてやってられないか。
交じり合う凌牙の温度に安心して、クスリとあたしは笑う。
そのまま重なった瞳に、問いかけた。
「……凌牙も……行かない……?」
今日、これからのことを想像して、トクトク……と早くなっていく鼓動を感じながら。