至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~【番外編】
桜が満開になったばかりのあの夜。
目を覚ました和希は、その後驚くほど順調に回復した。
後遺症もなく、あれから1ヶ月たった今、学校へも普通に通えている。
和希が目覚めるまでほぼ本家で暮らしていた俺も、また元の生活に戻りつつあった。
一度この家を出ようとした優月もここへ戻り、俺が本家へ帰っている間も、大翔や旬、そしてテルと一緒にずっとこの家で暮らしていた。
あの事件の後、双葉に戻ると言った優月を、俺が引きとめたんだ。
もう二度と、手放さねえ……。
あの一件で、柳迅会と双葉園の間には暗雲が立ち込め。
双葉への支援をストップさせる方向で進んでいた話を、テルがひっくり返した。