至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~【番外編】
けれどそれより早く、大人たちがお兄ちゃんの周りを取り囲み。
「若、会長がお呼びです……」
……ドンッ!
押しやられた僕は、その場にしりもちをついた。
「いたっ……」
プラモデルはどこかに弾き飛ばされ、目にジワッと浮かぶ涙。
お尻も痛かったけど。
……もっと、別の所が痛かった。
『和希は男なんだから、泣いたらダメだ』
カッコよくて憧れのお兄ちゃんの言いつけを守って、目をゴシゴシと拭いて我慢した。