至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~【番外編】

……お姉ちゃん狙いってわけか。


エプロン姿で出迎えて、料理の出来る男アピールでもするつもり?


これから一緒に両親のお墓参りに行くお姉ちゃんは、8時にあたしを迎えに来ることになっている。


そりゃあお姉ちゃんは、誰もが目を見張る美人だけど。


「知ってると思うけど、既婚者だよ?」


「ああ、知ってるとも。だけど、どこで何があるか分からないのが、世の中ってもんだろ」


「……」


"どこで何か"なんて絶対に起きて欲しくないと思う。


だって、大翔のこと"お義兄さん"だなんて呼びたくないもん。


「ほらっ、食えって!」


羨ましいほど悩みなんてなさそうな大翔の作ってくれた朝食を口にすると、意外にもとても美味しかった。
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