至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~【番外編】
その2人が顔を合わせるとなると、やっぱり心中穏やかじゃなかった。
あたしと凌牙の仲だって、認められてないんだから。
お墓参りに一緒に……なんて、そもそもとんでもない話なのかもしれない。
「あ、ええと……」
早鐘を打つ胸を抑えながら、2人の間を取り持とうとすると。
「どうぞ」
「……じゃあ、お言葉に甘えて」
間のあたしをすり抜けて、凌牙に続いてリビングに入るお姉ちゃん。
解決したあの出来事が、もうまるで遠い過去の様に。
……大人な2人がここにいた。