至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~【番外編】
クスッと笑みさえ浮かべるその表情は、テルさんを愛していた時を思い出しているのか。
こんな表情で、テルさんと接していたんだと彷彿させるような。
「私と輝之くんのことは、私が勝手にそう思って決断したことよ。それを優月に押し付けるのが間違ってるわよね」
「っ……」
「愛し合ってる2人を引き裂くなんて、絶対に出来ないことくらい、私が一番よくわかってるわ……」
「お姉ちゃんっ……」
あたしをヤクザの女の妹にさせたくないと、テルさんとの別れを選んだお姉ちゃん。
結局、あたしは凌牙に出会い、お姉ちゃんの気持ちを踏みにじるようなことをしちゃったのに。
「優月が幸せになってくれたら、それでいい……」