至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~【番外編】
お姉ちゃんは、あたしの知らないところで沢山の不安や罪悪感と闘っていたんだ。
そんなお姉ちゃんに、あたしは沢山心配をかけた。
自分のことばっかりで。
……なんて、姉不幸な妹だったんだろう……。
「うっ……和希……」
抱きつかれたまま、いまだ固まったままの和希。
いつも横暴な和希も。
まさか、あたしに対してと同じ振る舞いをするわけにもいかないのは分かってるようで。
抱きしめられて直立になったまま、両手を宙に浮かしてどうしていいものかというすがるような視線を投げてくるから。
あたしはただ、黙ってうなずいた。