至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~【番外編】
目が覚めた後も、自宅療養を続けている和希くんに、あたしが会いに行けるわけもなく。


たまに優月ちゃんから、和希くんの近況を聞くくらいだった。



『相変わらず和希は憎まれ口ばっかり叩いてるんだよ』


とか。


『せっかく髪が伸びて黒くなったのに、また金髪に戻したの』


とか。



どんな些細なことでも、和希くんのことを知れるのは嬉しかった。





連絡先を交換して、たまに会っていただけ。


そこに、和希くんにどんな意味があったかは知らない。


同い年だから、気を許してくれていただけ。


あたしと和希くんなんて、元々住む世界がちがう。



そう思えば、楽になる。
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