～夢の雫～ 裏腹王子 笑顔の裏

ウグイス

「レティシーナお嬢様。おはようございます。」
と召し使いが起こしに来る声が微睡みのなかに響きガバッと私は体を起こした。
「いま何時?？」
「8:00にございますが…」
嘘…。いつもなら、6:00に起きて体操して、馬の世話をして、武術の鍛練をするのに…
寝坊してしまった…
そんな思いを心にとめ笑顔で
「今日は王宮に出掛けます。用意の方お願いしますね。」
と召し使いに声をかけて、ベットからおりた。
この朝の寝坊から私の運命が動き始めたのだと思う。
そして、何人かの召し使いが現れ、私は今身支度を整えられ、食卓についている。
いつも通りの朝食を取り始めると、バタバタと足音がして
「姉上！！おはようございます！」
と末っ子のリュクがやって来た。
「おはよう、リュ…」
「「おはようございます。御姉様。」」
と続いて他の3人の娘がやって来た。
「皆さん、おはよう。これから私は王宮に行ってきます。その間家を頼みますよ。」
「はい、姉上(御姉様)！」