四百年の誓い
濃紺の闇
***


 「何だって、幹事長が?」


 帰宅後。


 頭に来たので、やけ食いをしてから。


 美月姫は優雅に電話をかけた。


 優雅はすぐに電話に出た。


 「まさかそんなことが……。とにかく事情を説明して。どういうことなの? 急に幹事長が美月姫の前に現れたの?」


 優雅には寝耳に水の事態だったようで、かなり慌てている。


 「幹事長、しばらく国会会期の時期だから忙しいって話していたのに、まさか北海道にまで……」


 美月姫は優雅に伝えた。


 ボディガードのボブサップ似の黒人と、目つきの鋭い眼鏡の秘書を伴い、突然自分の前に現れたことを。


 そして優雅との今後に関して、あれこれ指図を受けたことも。
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