四百年の誓い
「今日一日で、十年分くらい年を取ったみたい」
ずっと緊張状態にあったため、リネン室にたどり着いてから二人はしばらくの間、壁にもたれながら床に座り、無言のまま心を落ち着かせていた。
ようやく冷静さを取り戻してきた美月姫は、ようやく口を開いた。
「なんかトラブルに巻き込んじゃったみたいで、ごめんね。まさかこんなに早く、幹事長に勘付かれるとは」
「……やはり、ばれていたの?」
「おそらくね。だって離陸前に、俺の携帯がすり替えられていたんだから。その時にはすでに監視下に置かれていたってことだよね」
「すり替えられた?」
「うん。きっと搭乗手続きの際だ。あの時しかあり得ない」
「……」
二人は今日の昼前の駆け落ち計画スタートから、このリネン室に辿り着くまでの出来事を交互に話し始めた。
ずっと緊張状態にあったため、リネン室にたどり着いてから二人はしばらくの間、壁にもたれながら床に座り、無言のまま心を落ち着かせていた。
ようやく冷静さを取り戻してきた美月姫は、ようやく口を開いた。
「なんかトラブルに巻き込んじゃったみたいで、ごめんね。まさかこんなに早く、幹事長に勘付かれるとは」
「……やはり、ばれていたの?」
「おそらくね。だって離陸前に、俺の携帯がすり替えられていたんだから。その時にはすでに監視下に置かれていたってことだよね」
「すり替えられた?」
「うん。きっと搭乗手続きの際だ。あの時しかあり得ない」
「……」
二人は今日の昼前の駆け落ち計画スタートから、このリネン室に辿り着くまでの出来事を交互に話し始めた。