四百年の誓い

　「そうだよな……。この国で、丸山幹事長の追跡から逃れて生きられるとは思えないし」


　「……」


　「お前たちは一時的にせよ、二人きりの生活を得られるかもしれないが、それと引き替えにお前の家族がどんな目に遭わされるか。やはり心配だよな」


　「先生のことも……。この学校から追い出すと言われました」


　「えっ、俺も？」


　「優雅くんに悪影響を与えた教師として、幹事長一味はマークしているらしいです」


　「まいったな……。幹事長が思うほど、俺は他人に影響を与えるような教師じゃないって」


　圭介は笑いながら答えたものの。


　自分の存在が美月姫たちの脅迫材料となっていたこと、そして幹事長一味に危険人物としてマークされていたことを知って内心動揺している。