二人の穏やかな日常
「おおお俺か!?駄目だぞ俺はお前の気持ちには応えられないぞ!?」
「は?なんで今の流れでそうなるのどきどきしなかったっつってんじゃん」
「なんだ焦ったー……!」
無駄な心配から解放されたホーリーはほっと胸を撫で下ろし、トミーはというと表情が固まってしまった。
「ごめんねトミー。でもトミーがいなかったら多分私その人のこと好きって気付けなかったし、トミーが告白してくれなかったらこんなに仲の良い友達にはなれなかったよね。ありがとう」
そう言うと何故か、白目を向いて倒れた。
「馬鹿かお前はなんて残酷なこと言うんだ悪魔め!」
「そうだよ……もしトミーが近日中に自殺でもしたら百パーセントまえほっぴーのせいだからね」
私そんなまずいこと言っただろうか。
すごく綺麗な振り方だと思ったんだけど……やらかしたか。
だって振り慣れてないんだもん。
「なんかよく分かんないんだけどとりあえず今日告白してくるわ」
私がさらりと言うとちっちとホーリーはすごい勢いで私を見て、倒れていたトミーも素晴らしい腹筋の力で起き上がった。