Office Love
-4
On December 26th
「おはようございます。」
「あぁ、おはようさん。彩葉ちゃん。」
「おはようございます。」
「おはよ、胡蝶ちゃん。えらい二人とも機嫌ええね?」
「そんなことありませんよ。市埼さんこそご機嫌じゃないですか。」
「僕?そりゃそやよ。美咲ちゃんと、甘い夜を~「そこまでで結構ですよ。市埼さん。」
「何や、ちょっとくらい聞いてくれてもええやないの。」
「お惚気は平川さんと、佐々木さんにしてください。」
「って、その薬指・・・・」
彩葉と胡蝶は市川に左手の薬指を指差され、咄嗟に右手で隠してします。
見合わせたお互いの顔に【あなたも】が含れていた。
互いにクスクスクスと笑うと、ギンが小首を傾げる。
「何、笑てるん?」
「「いえ、何でも。」」
さらに二人の声はハモり、笑いを誘う。
「二人とも幸せそうやね。」
ギンのその言葉に二人は頬を染めて頷いた。
「おはよ~さん。」
「おはよ。」
背後から聞こえる二人の愛しき恋人の声に、今度は自然と笑みが零れる。
「今日でこのプロジェクトも終わりやね。みんなお疲れさん。よう頑張ってくれはった。ええもん出来たよ。」
ギンのその一言に、皆が安堵の表情を浮かべる。
「祝杯行きたいとこやけど、彩葉ちゃんも胡蝶ちゃんも、その左手の薬指が煩そうやから、男だけで行くとするわ。そしたら、最後、今日一日頑張ってや。」
このプロジェクトも今日で終わり。
二人にとって長い道のりだったけど、いくつかの試練や経験を乗り越えて今がある。
三人の三者三様の人生はこれから始まったばかり。
新しい扉が今開かれる。
Fin
「おはようございます。」
「あぁ、おはようさん。彩葉ちゃん。」
「おはようございます。」
「おはよ、胡蝶ちゃん。えらい二人とも機嫌ええね?」
「そんなことありませんよ。市埼さんこそご機嫌じゃないですか。」
「僕?そりゃそやよ。美咲ちゃんと、甘い夜を~「そこまでで結構ですよ。市埼さん。」
「何や、ちょっとくらい聞いてくれてもええやないの。」
「お惚気は平川さんと、佐々木さんにしてください。」
「って、その薬指・・・・」
彩葉と胡蝶は市川に左手の薬指を指差され、咄嗟に右手で隠してします。
見合わせたお互いの顔に【あなたも】が含れていた。
互いにクスクスクスと笑うと、ギンが小首を傾げる。
「何、笑てるん?」
「「いえ、何でも。」」
さらに二人の声はハモり、笑いを誘う。
「二人とも幸せそうやね。」
ギンのその言葉に二人は頬を染めて頷いた。
「おはよ~さん。」
「おはよ。」
背後から聞こえる二人の愛しき恋人の声に、今度は自然と笑みが零れる。
「今日でこのプロジェクトも終わりやね。みんなお疲れさん。よう頑張ってくれはった。ええもん出来たよ。」
ギンのその一言に、皆が安堵の表情を浮かべる。
「祝杯行きたいとこやけど、彩葉ちゃんも胡蝶ちゃんも、その左手の薬指が煩そうやから、男だけで行くとするわ。そしたら、最後、今日一日頑張ってや。」
このプロジェクトも今日で終わり。
二人にとって長い道のりだったけど、いくつかの試練や経験を乗り越えて今がある。
三人の三者三様の人生はこれから始まったばかり。
新しい扉が今開かれる。
Fin