ダメージ

仲間。

「なに…⁇」

真子はびくびくしながら答えた

先頭には文愛、その後ろには5人がボウリングのピンのように並んでいる

「真子ってなんでいつも一人なの?」

そう切り出したのはやっぱり文愛

「え…?」

(あんたたちのせいじゃん)

そう言いたい気持ちを真子は必死でこらえた

「なに?その目」

第二リーダー、簡単に言えば副リーダー的存在の唯が言った

「え…、別に…」

「寂しいの?」

そう言ったのは後ろに並んでいた黒池千優(くろいけちひろ)

「あ…、うん、ちょっとね…」

(全然寂しくなんてないんですけど)

「そっか!!じゃー、一緒にいてあげるよ!」

千優が真子にとって余計なお世話を焼く

「いいね!そーしよ!」

文愛が締める

「おいで!ようこそ!」

と、真子は体操服の方肩部分をくしゃっとつかまれ、グループの真ん中に置かれた

「それでは行こー!」

文愛が真子を含めたグループを引き連れていく

「あっ…、え…?」

真子の焦りなど誰一人気にしなかった
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