彼と彼女の不思議な関係。
文、困る

文さんはなぜか子供たちに好かれてはいろんな質問をされている。






「ねぇ、ピアスってどうやってするの?」



「ん、と、耳に穴開けるんだよ。こうやって」



「えー、痛いねー! 」





ーーーーーーーーーーーーーーーーー


練習の合間に聞いてみる。



「子供苦手なんですか?」


「いや。でもいきなりすごい角度からの質問くるから怖い。」



「あー、確かに!なんで結婚したら子供できるのーとか!答えづらいですよねー」



「…うん。」




「なんですか。顔赤いですよ?照れてるんですか」



「…照れてない。」


文さんは首を横にふる


「文さんだったらこの質問には何て答えます?」




「…神様が与えてくれるんだよ。って」






なんというピュア発言。






「…可愛い、、。」





「いや、授かり物って言うし、さ。」



「そうですね。その答えがいいですよ」






ちょっと不服そうにこっちをチラッとみる文さん。


「…狭山さんは何て答えるの」







「うーん。2人が愛し合うからだよ?とかですかね」







「……。なんか、それは良くない気がする」






「えー、ちょっとリアリティありすぎますかね」






「うん。なんかやだ」






「やだ、って。文さんピュアすぎますよ」




「別にピュアじゃないよ」





「ピュアですよ。私が文さんの手握ったらビクッてしてましたもん。顔赤くして」





「そ、それは…狭山さんが怖くて」






「はぁ?なんなんですか文さん。文さんの方がよっぽど愛想ないし怖いですよ」





「…そんな言わなくても。」





「もう文さんとは口きかないデス。さようなら」





「ちょ、、えー…」







「(文さんの困り顔が面白い。)」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー





< 1 / 10 >

この作品をシェア

pagetop