彼と彼女の不思議な関係。
ひながジムを出て行ってから数分後。
「ふぅ。」
文がシャワールームからタオルを首にかけて半裸で出てきた。
受付にいた尚也はその姿が見える
「おい。上くらい着とけ。今ひなちゃん帰ったからいいけどさ、いたらどうすんの」
「あ、ごめん。暑くてつい」
文が受付の横にある椅子に座ろうとした
「そこひなちゃんが座ってたとこ」
椅子を指差して尚也が言う
文は腰を下ろしかけて少し止まって、尚也を睨む
「....そういうの言わなくていいから」
「なんか、こう間接的に?」
「....。」
「お互いそれなりのスキンシップはしてるけどそれは違う意味だし」
ピュアな文はなぜか顔を真っ赤にする
「...うるさい。なんなんだよ、イジるな」
「そう怒んなって。よし今日は飲みに行くぞ」
「...荷物取ってくる。」
「おー。早くしろよー」
2人仲良く飲みに行き、尚也がとことん文をイジるのはもう少し暗くなってからのこと。