バスケばかに恋したバスケばか
クラス発表のホワイトボードを見て、俺は1Aのクラスに向かった。

基本的にクラスは、頭のいい順とかは関係なく、運動ができる、ピアノが弾ける、などの項目に分かれている。

自分で言うのもなんだが、俺は運動がずばぬけているので、トップのAクラスだ。

教室に入り、さっき確認した自分の席に座ると、どこか見たことがある女がいた。

そう、それは花宮ゆめだった。
やっぱ、いつ見てもかわいいなコイツ。なんて思いながら花宮の顔を見ていると、どこか気まずそうな雰囲気だった。

なので俺は、「ねえ。」と声をかけてみた。すると、
「はっ…はいっっ!!!」

ふっ、やっぱおもしれえな、コイツ。


今日からだった。俺がコイツ、花宮ゆめに、ハマっていったのは。
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