秘密色の初恋。
『ねぇ、ねぇ、隣のクラスの担任見た?』

後ろの席から突然声を掛けられてその方向に振り向いた。

確か…同じ中学だった中谷 実伊那(なかたに みいな)ちゃん。

『いや、見てないけど…何?』

『めっちゃくちゃイケメンなの!私、惚れちゃうかも…担当教科は英語って言ってたから…うちのクラスにもきっと来るよ!』

ミーハーだなぁ…

まずそう思いついた私はとりあえず適当に返事をした。

いくら素敵だったとしても私には涼ちゃんがいるし、そもそも教師となんて叶うはずもない。

禁断の恋、なんて漫画の中の話でしょ?

そう思っていたのにーー。
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