秘密色の初恋。
『こら、日比野。ちゃんと前を向いて歩きなさい!あと廊下は走らない事!』

りょっ…涼ちゃん!?!?

そこには普段は見慣れないスーツ姿の涼ちゃんの姿があった。

もしや噂のイケメン先生は涼ちゃんなの?

なんで?

なんでここにいるの?

私はフラフラと目が回りそうになって頭を抱えた。

どれだけ考えてもぜっんぜん分からない。

涼ちゃんは確か塾の講師をしてて、高校の教師になるなんて一言も言ってなかったよ?

聞いてない。

知らない。

いろんな事に…なんで?どうして?

『涼ちゃん、なんでここにいるの?!』

どれだけ考えても答えの出ない私は、直接涼ちゃんに問いただした。
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