秘密色の初恋。
あんなに綺麗に晴れてた空は、帰る頃には曇り空に変わっていた。

そうだ、天気予報…。

今日はにわか雨があるかもって言ってたっけ…。

まるで私の心とおんなじ。

『おーい。菜子、大丈夫ー?さっきのって菜子の隣の家の涼平さんだよね?ここの学校の先生なんだね!すごい偶然。って…菜子ったらなんでそんなにいきなりテンション下がってるのよー!パフェは?行くんでしょ?』

パフェ…行くよ、行く。

だって高校生活っぽいことしてみたかったんだもん。

それで私の高校生活はきっと楽しくて素敵なものになるはずだって…。

そのはずだったのにーーー。
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