秘密色の初恋。
突然泣き出した私に慌ててる夏織。

その顔も涙で滲んでよく見えない。

今日の天気は本当に私の心と全く同じ。

ポツポツと降り出した雨は夕立のように土砂降りの雨へと変わっていた。

『ちょっと菜子!どうしたのよ、突然!話してもらわないと私も分からないわよ?』

『ごめん、夏織。ほんとにごめん…』

そう謝りながら私は長年温め続けてきた涼ちゃんへの思いを夏織に話し始めていた。
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