秘密色の初恋。
笑顔が夕陽に照らされて輝いてる。

涼ちゃんは何もなかったかのように私に話しかける。

『おかえり…藤沢せんせっ!』

顔を横に向けそう叫んだ。

『なんだよ、菜子。怒ってんのかよ?俺が菜子の学校の先生になるって言ってなかったから?』

そーですよ。

分かってるなら最初から説明してよね!

と言いたかったけれど…

『違うもん。先生なんて似合ってないから。』

つい意地張って思ってもない事、口にしちゃった…。

いつもそう。

涼ちゃんの前じゃ何故か素直になれない。
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