秘密色の初恋。
急いで朝ごはんのいい香りのするリビングへ入ると。

『おはよう、菜子。』

新聞紙を広げた横から顔を出す、パパ日比野 恒(ひびの こう)。

『入学式、遅れちゃうわよ。早く食べちゃいなさいね。』

いつも優しい口調の、若くて可愛い、私の大好きなママ、日比野 紗穂(ひびの さほ)。

2人とも大切な大切な私の家族。
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