To smile


「…別にこのままでいいよ。

ってか、記憶なんてどうやって戻すんだよ。」



「それは、これから考えます!

とにかくこのまま何もしないのは

私の気が済まないんです!!」



自分でも無茶言ってるのは分かってる。

でも、このままじゃこれからの人生を

心から楽しく生きれる気がしない…!



「そんなお節介お断りだ…!

だいたい、記憶が戻ったところで、

生きてるか死んでるかもわからないし、

無駄だろ。」



ハルトさんの言ってることもわかる。

それでも…



「でも、迷ってたって言ってた…。

それって、生きたい気持ちも

あったってことでしょ!?」



その時私は、拾った写真を思い出した。

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