To smile
夕食を終えて部屋に戻ると、
懐かしさと安堵の気持ちから、
私は勢いよくベッドに倒れこんだ。
「あー!やっぱり自分の部屋は落ち着くー!!」
しばらくそのまま布団に顔を埋めていると、
後ろから不機嫌そうな声がした。
「…俺は落ち着かないんだけど。」
――!
そうだった…。
一瞬ハルが一緒に部屋にいること忘れてた。
私は慌ててベッドから飛び起きる。
「ごめん!ついうっかり…。」
ハルは居心地悪そうに、
ドアの前に立っている。
…そういえば、
勢いでハルの居場所とか言ったけど、
どうやって一緒に暮らすかなんて
考えてなかった…。
とりあえず、部屋にある座椅子を差し出す。
「ちょっとこれに座って待ってて!」
ハルが座ったのを確認して、
私は一度部屋を出た。