CHERRYBLOSSOM
いくら体を揺すぶっても反応はない。
たった今、私を見つめていた瞳は眠ってしまったかのように閉じていた。
心臓の音も脈打つ鼓動も全部聞こえなくなった。
ウソ・・・でしょ?

「秋。妖って・・・いつもみたいに名前を呼んで!笑ってよ。好きだよって言って強く抱きしめてよ。ねえ。ねえーー!!!!!」

「妖!!もう・・・もう、やめて?
秋は、秋はもうこの世にいないのー!!」

ウソ。信じない!絶対に!!
< 102 / 145 >

この作品をシェア

pagetop