CHERRYBLOSSOM
ガラッと勢いよく扉が開き

「ごめんね秋〜。遅くなっちゃった!」

妖が戻ってきた。

妖も母さん同様に目が充血していた。
なのに笑っていた。
きっと心配かけないようにしているんだろう。

「あのね、秋のお母さんったらすごく面白かったの!病室間違えちゃってたさ。もう大爆笑!」

ズキッと鋭い刃が突き刺さる。
頼むから・・・

「あや」
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