CHERRYBLOSSOM
ずっと、妖にも母さんにも言ってなかったことだ。
高1になってすぐ先生から1度目の余命が宣告された。
ツラかった。どうしていいからわからなくてただただ……1人で泣いてた。
俺は先生にも誰にも言わないでくれと頼んだ。
先生は本人の希望を尊重するといってくれた。
毎日毎日、妖が笑顔で病室に来る度に胸が押しつぶされそうだった。
でも、やっぱり妖といると安心したし希望をもてた。
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