CHERRYBLOSSOM
妖は包み隠すことなく全てを話した。
話してる途中泣きたくもなった。
でもお母さんの方が泣きたいはずなのに我慢して私の話しを聞いてくれているのに対して私が泣いた……り…したら、でもやっぱり…

「妖。辛かったわね。目の前でそんな姿見たくなかったでしょ」

え・・・?
するとお母さんは涙を流し頭を下げた。

「お、お母さん!やめて下さい。頭を上げて!」

妖はお母さんに駆け寄り無理にやり頭を上げさせた。

「ごめんね。あなたも泣きたいはずなのに我慢して。私ばかり泣いてしまって」
< 26 / 145 >

この作品をシェア

pagetop