CHERRYBLOSSOM
妖の返事を聞くと秋はまた桜の木に視線を移した。

「ねぇ、秋。なんでいつも桜の木を見てるの?」

サァ~と急に風が吹きだした。
桜が・・・と思っていると1枚の花びらが開いていた窓から入って来て手のひらに落ちてきた。
花びらを手に取り。

「俺と同じだから」
妖はなにそれといいクスクスと笑った。

「俺、あとどのくらい生きれるんだろうな」
一瞬にして妖の笑顔が消えた。
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