CHERRYBLOSSOM
「な、なに馬鹿なこと言ってんの!秋が死ぬ分けないじゃん。それより早く退院してデートしよ!美味しいケーキ屋さん見つたんだ」

俺は一体何がしたいんだ。
こんなに前向きに事を考えてくれてる妖の前でこんな弱音吐いて馬鹿みてーだ。

「あたし今日は帰るね。買い物も頼まれてるし…」

妖は病室の扉の前で手をふり扉に手をかけたとき…

「あやっ」

ピタッと動きを止め「なに?」と振り返った

「無理して・・・毎日来なくてもいいから」
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