ありったけの「好き」を、君に。
***
【加賀瑛斗side】
野球とかやった事ねぇんだけどな。
眠いし。
あ、次、俺の番だ。
「行ってこい瑛斗ーー!ぶちかませ!」
クラスメイトの坂田陸に背中を押されて俺はよっこいしょと立ち上がる。
砂埃を払いながら、ざりざりと音を立ててグラウンドの中央へ向かう。
「加賀、がんばって!」
グローブを手に嵌め終えたそのとき、あいつの声が聞こえた。
振り返って見上げてみると、まだ手を振って笑っている。
「バーカ」
小声で呟いて大きく手を振り返し、俺はマウンドに立った。
……………この試合、絶対負けねぇ。
【加賀瑛斗side】
野球とかやった事ねぇんだけどな。
眠いし。
あ、次、俺の番だ。
「行ってこい瑛斗ーー!ぶちかませ!」
クラスメイトの坂田陸に背中を押されて俺はよっこいしょと立ち上がる。
砂埃を払いながら、ざりざりと音を立ててグラウンドの中央へ向かう。
「加賀、がんばって!」
グローブを手に嵌め終えたそのとき、あいつの声が聞こえた。
振り返って見上げてみると、まだ手を振って笑っている。
「バーカ」
小声で呟いて大きく手を振り返し、俺はマウンドに立った。
……………この試合、絶対負けねぇ。