ゾッとするホラー短編集
「直美は、自分から

線路に飛び込んだらしいの。




近くにいた数人の人たちが

そう証言したわ。




直美、線路に飛び込む前、

何かに怯えていたらしいの。




線路の近くで電話していたのに、

急に誰もいないところを

見ながら、

叫び声を上げて

電車が近づいてくる線路に

飛び込んだの。






私は薫のその言葉を聞いて、

直美が線路に飛び込んだときの

情景が目に浮かんだ。
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