ゾッとするホラー短編集
〈 あなた……、

死んだはずなのに……。




や、やめて!




近くに来ないで……。




やめて!

キャアァァァァァ 〉






私の頭の中で、

直美の最後の言葉が甦った。






直美が怯えながら、

最後に見たのは、

きっと人間ではなく

幽霊ではなかったのだろうか?






〈 私が、決して許さない人間が

三人います。




それは、私を毎日いじめた

あの三人。




私は死んでも

あの人たちを憎み続けます。




憎んで、憎んで、

呪い殺してやろうと

思っています 〉






私は小野田真理子の遺書の

内容を思い出していた。
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