ゾッとするホラー短編集
夏休み初日の夜、

私たち4人は、

時間をもて余していた。






4人で集まってはみたものの

やることなんて、

見つからなかった。






そんな時間をもて余している

私たちに、

健二が言った一言が、

私たちの今日の夜を決めた。






「よし決めた。




今から、肝だめししようぜ。




場所は、廃墟の病院。




幽霊が出たっていう

その場所だ」




「肝だめし? 私たちが?」






私と恵子が、ほぼ同時に声を上げた。
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