ゾッとするホラー短編集
「真由美……、何でそこにいるの?

あなた、死んだはずでしょ……。

校舎の屋上から飛び降りて……」




部屋のガラス戸がゆっくりと開いて、部屋の中に血まみれの真由美が入ってきた。




真由美の青白い顔には、いじめられ続けた恨みと憎しみがにじみ出ていて、私は恐ろしくて立ち上がり、一歩、一歩、後ずさりをした。




「絢香、私たちは友だちよね」




真由美の不気味な声が部屋の中に響いた。




そして真由美の右手には、包丁が握られていた。




私は真由美の右手に握られている包丁を見つめ、ゾッとして息をのんだ。




「絢香、お願い。

一緒に逝こう」




真由美が不気味にそう言ったとき、私は恐ろしくて悲鳴を上げた。
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