ゾッとするホラー短編集
「綾子、私、どうすればいいの?




私、怖いわ」






直美の怯えた声が、

踏み切りの警告音と混じって、

私に聞こえてきた。






「直美、その誰かの視線って、

きっと気のせいよ。




直美が不安に思うから、

誰かに見られているような

気がするの」






「でも、綾子……」






直美がそう言ったあとに、

異変が起きた。
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