ヘヴン
あとがき
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
作中に出てきた『歌の歌詞』ですが、ネタばらしをしておきますね。
天野月子さんの『骨』という歌の一節です。
すごく狂気的なんですけど、不思議と重苦しくない曲調で、むしろ清らかな曲。
よろしかったら聴いてみてください。
読んでくださって嬉しいです。
ありがとうございました。
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どこにいても息苦しくて
世界は暗い灰色で
そんなとき、君の絵に出会った
「俺はお前が嫌いだ」
「お前を見てると苛々する」
冷たくて残酷な君だけど
「俺は天才だからな」
その手が描く色鮮やかな世界は
あまりにも綺麗で
あまりにも優しくて
「今からお前に世界の全てを見せてやる」
君が私の世界を変えてくれた
「もうお前とは会わない」
それなのに、どうして
私から離れていくの?
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その瞬間、恋に落ちた。
次の瞬間、失恋した。
この恋は、やめなきゃ。
この想いは、消さなきゃ。
彼女を悲しませたくないから、
あの笑顔を守りたいから。
それでも、どうしようもなく、
きみが好き。
だから、私はきみを描く。
きみへの『好き』を消すために――
*
〈望月 遠子〉
大切な親友の遥と同じ人を好きになる
〈広瀬 遥〉
遠子の親友で、彼方に恋をしている
〈羽鳥 彼方〉
棒高跳びで全国を目指し練習に励む
*
レビュー御礼
竹久祐さま/氷月あや様/aonaさま
花野美桜さま/湖ヅキ様/黒乃輝光さま
小粋優心さま/森井あさと様/和泉りん様
リンク作品
『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』
2017年12月 りぼん冬の大増刊号で漫画化
2018年1月 単行本発売
表紙を見る
恋も、友情も
親との関係も、将来のことも
なにもかもうまくいかない
悲しくて、悔しくて、苦しくて
どうしようもなくて
ひとり泣いていた私のもとに
舞い降りたのは
春の陽射しのように優しい歌声と
天使のような男の子
言葉にならない傷を抱えて
それでも私たちは生きていく
まだ見ぬ春も
君のとなりで笑ってたいから
*
『だから私は、明日のきみを描く』の
スピンオフ作品。遠子の親友・遥の物語
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