王子様は隣のあいつ
部屋を出てキッチンに向かった
キッチンに行くとママがご飯の準備をしていた
「泉さんから電話もらって慌て…」
まなの顔をみたママの手が止まった
「どうしたのその目」
「う~ん、ちょっとね」
「ママで良ければ話聞くよ」
まなは思い切ってママに話をした
「まな最近変なの」
「変ってなにが?」
「陽平と前みたいに話したりできないの。陽平が他の女と仲良くはなしたりするのがイヤなの…」
なぜだか、また涙が出てきた
「さっき泉ママのところで陽平と彼女が一緒にいるとこ見て、彼女が陽平って呼び捨てにしてて、ムカついた。」
自分の思いを全部吐き出そうと必死だった
「それなのに陽平の笑顔がもうまなに向けられないって思ったら寂しいの」
もう頭のなかがぐちゃぐちゃで自分でも何を言っているのかわからなくなっていた