王子様は隣のあいつ
「まなもご飯の支度手伝ってよ」
「は~い」
ママに言われて部屋で着替えてからキッチンに立つ
「まな大丈夫?」
「なにが?」
「陽平くんと一緒にいて辛くない?」
「平気ではないけど大丈夫」
本当は辛い
でもこの気持ちは変えられない
この気持ちから逃げても何も始まらない
だから陽平が家にいても逃げない
「じゃあ、これ運んで」
「うん」
ご飯の準備が済んで三人で夕飯を食べた
「陽平くん彼女とうまくいってるの?」
なんてことを聞くんだこの母親は!!
「ゴホッゴホッ」
ママの質問にお味噌汁を飲んでいた陽平はむせた
「真珠ママなんてこと聞いてくんの?」
「だって気になるんだもん」
「まぁ、この前デートした」
陽平と先輩デートしたんだ
付き合ってるから普通だよね
「ごちそうさま」
それ以上、聞きたくなかったから部屋にこもることにした