王子様は隣のあいつ
まなの恋
まなが陽平との間に見えない壁を感じるようになって1週間位経ったある日
学校で、和人に呼び出された
場所はこの時間誰も来ない体育館裏だ
「どうしたんですか?」
和人はまなの問いかけに真剣な顔になった
「俺、まなちゃんのこと好きになった」
へ?
「先輩、今なんて?」
「まなちゃんが好きだから付き合って」
えぇぇぇぇぇ!!
「返事はまた今度でいいから」
「でも…」
まなは直ぐに返事が出来なかった反面、和人と付き合えば陽平のことを忘れてられるから直ぐに付き合ってしまおうと思う気持ちが入り混じっていた
「すぐに答えを出せないでしょ?」
まなは首を縦に振るのが精一杯だった
それをみた和人は「じゃあ」と言って、その場を去った