王子様は隣のあいつ

そして陽平の家に着いた


いつものように玄関を開けようとしたら誰かの声がした


「なんでそんなこと言うのよ!!」


「ウザイし俺の友達関係にまで口出しするから」


その声は陽平と奈緒美先輩のものだった


しかもケンカしているみたいで奈緒美先輩は怒鳴っていた


「絶対に別れないよ!」


「だから~俺もう奈緒美のこと好きって思えねぇんだよ!」


とにかく二人を止めなきゃ!


そう思い家に入った


まなは何食わぬ顔で話しかける


「陽平、これママが泉ママが入院して大変だろうからって夕食♪」

まなをみた二人は黙ってしまった


陽平はバツが悪そうに話だす


「あぁ、キッチンに置いといて」


「うん」


キッチンに向かい歩きだすと、二人はまた言い争いを始めてしまった


いい加減腹がたったまなはつい怒鳴ってしまった


「二人ともいい加減にしなよ!」


二人の視線が集中する


「確かに付き合っていると、相手のイヤな部分を知るかもしれない!」


何故か涙が出てきた


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