王子様は隣のあいつ
家の近くにある公園は滑り台とブランコとジャングルジムがある小さな公園だ
その公園の隅にあるベンチにまなと和人は座った
「なんで泣いてたの?」
なにをどう話たらいいのかわからず黙っていると
「洋平となにかあったの?」
ビックリして和人をみながら目が店になった
「まなが、洋平の家から出てきたからなんとなくね」
「和人、ごめんね」
「なんで謝るの?」
「まな自分の気持ちに嘘ついてたの気付かなくて、和人まで傷つけた」
「どういうこと?分かるように説明して」
「まなは、今でも洋平が好き、和人と付き合ったのも洋平を忘れるためだった」
「……」
「許して貰おうなんて「別れるなんて俺はイヤだ!!付き合うキッカケがどうであれ俺はまなが好きだ」
その思いのこもった言葉に負けそうになるがきっとこの先和人を心の底から好きになれない気がした